エンジンオイルの役割とは?ディーゼル車用オイルのポイントと点検方法

言語切り替え

エンジンオイルの役割とは?ディーゼル車用オイルのポイントと点検方法

エンジンオイルの役割は、エンジン内部の潤滑性を保つだけではありません。

金属部品の摩耗を抑え、熱を逃がし、汚れを抱え込み、サビや腐食から内部を守る役割も担っています。

交換時期を先延ばしにしたりすると、エンジンや排気後処理装置に負担がかかるおそれも。

この記事では、エンジンオイルの基本的な役割を解説しつつ、ディーゼル車のエンジンオイルのポイントや点検方法を紹介します。

板金・塗装・整備・カスタムのご相談だけでもOK!

Garage Red Line(ガレージレッドライン)では費用感のご相談だけでも承っております。
豊富な知識と経験をもとに専門スタッフがお客様に最適なプランをご提案可能です。
どんなことでも構いませんので、まずはお気軽にお問い合わせください。

監修者

Garage Red Line創業者。幼少期から車に親しみ、板金・カスタムの現場で技術を磨く。
2018年に独立し、現在は自社で多様なカスタム・整備に対応。TRY-XやXCT-Dualをはじめとしたレース・クロカン優勝経験を活かし、実践的な知識で監修を担当。
現在もドライバーとして活動している。

この記事を書いた人

カメラの専門学校で撮影技術と作品制作を学んだのち、車業界で勤務しながらアウトドア撮影を中心に活動。
現在はGarage RedLine Styleをはじめとしたさまざまな媒体で執筆。
初心者にも伝わる構成づくり・検索意図設計・文章作成を活かし、企画・構成・執筆・改善まで一貫して担当している。

目次

エンジンオイルの役割とは?

エンジンオイルの役割とは?

エンジンオイルは、潤滑、密封、冷却、清浄分散、防錆の働きでエンジン内部を守ります。

エンジン内部では、ピストン、クランクシャフト、カムシャフトなどの部品が高速で動いています。

エンジンオイルは、こうした部品の間に入り、油膜を作ってエンジンを守る存在です。

役割内容ディーゼル車での注目点
潤滑金属同士の摩擦を減らす高負荷走行やターボ車で重要
密封ピストンまわりの隙間を補う圧縮や燃焼状態に関係する
冷却熱を吸収して逃がす長時間走行や荷物を積む車で負担が増える
清浄分散ススやスラッジを抱え込むディーゼル車では特に重要
防錆金属表面を油膜で守る短距離走行や結露が多い車で意識したい

潤滑作用

潤滑作用は、エンジン内部の金属部品が滑らかに動くようにする機能です。

ピストンとシリンダー、軸受、カムまわりなどには強い力がかかるため、油膜が切れると摩耗が進みやすくなります。

異音や振動が出るだけでなく、状態によっては焼き付きにつながるおそれもあるでしょう。

密封作用

密封作用は、ピストンリングとシリンダーのわずかな隙間をオイルで補う機能です。

燃焼室の圧力が逃げにくくなることで、エンジン本来の力を出しやすくなります。

オイルの劣化による密封性の低下では、圧縮が落ちる、燃費が悪くなる、オイル消費が増えるといった不調が考えられます。

冷却作用

エンジンは燃焼と摩擦によって高温になります。

冷却水だけでなく、エンジン内部の温度上昇を抑えるのもエンジンオイルの役割の一つです。

とくにターボ車では、高負荷状態で負担が増えやすい傾向にあります。

オイルの冷却作用が落ちると、部品への負担も大きくなるでしょう。

清浄分散作用

清浄分散作用は、エンジンの稼働で発生する、ススやカーボンスラッジなどをオイルの中に抱え込み、内部に固着しにくくする働きです。

エンジンオイルが黒くなるのは、汚れを取り込んでいるためでもあります。

清浄分散作用が弱まると、スラッジがたまり、オイル通路や可動部に悪影響を与えるおそれがあるでしょう。

防錆作用

防錆作用は、金属表面を油膜で覆い、水分や酸性物質によるサビや腐食を抑える機能です。

エンジン内部は密閉されているように見えても、結露や燃焼生成物の影響を受けます。

短距離走行が多く、エンジンが十分に温まりにくい車では、水分が抜けにくい場合も。

北海道のような寒冷地では、冬場の使い方も含めてオイル管理を見直したいところです。

ディーゼル車のエンジンオイル

ディーゼル車のエンジンオイル

ディーゼル車では、スス、酸性物質、熱、高負荷への対応がエンジンオイルに求められます。

ディーゼルエンジンは、軽油を圧縮着火させて大きなトルクを生み出します。

仕事車、4WD、商用車、長距離走行車に使われることも多く、エンジンオイルには汚れや熱に耐える力が必要です。

車両ごとの指定規格や粘度を事前に確認し、適切なオイルを使用しましょう。

ススを抱え込んで内部に固着しにくくする

ディーゼル車で特に意識したいのが、ススへの対応です。

ディーゼル燃焼では細かな粒子状の汚れが発生し、エンジン内部にも影響します。

エンジンオイルは、汚れを一か所に固めずに抱え込んで分散させます。

ただし、オイルが汚れを抱え込める量には限りがある点には注意が必要です。

交換を先延ばしにすると、スラッジが増え、潤滑や冷却の働きまで落ちていきます。

酸性物質や熱からエンジンを守る

燃焼によって生じる成分は、エンジン内部の腐食にも関わります。

腐食の影響を抑え、金属部品を守る働きをするのがエンジンオイルです。

ディーゼル車は高い圧縮比で燃焼し、負荷がかかった状態で使われることも多い車両。

悪路、坂道、けん引、荷物の積載、長時間のアイドリングが多い車では、オイルの劣化が進みやすくなります。

ターボ車や商用車は負荷がかかりやすい

ディーゼル車にはターボ付きの車両も多くあります。

ターボチャージャーは高温、高回転で動く部品のため、オイルの潤滑と冷却が欠かせません。

仕事で使う車、走行距離が伸びやすい車、悪路や坂道を走る4WDでは、エンジンオイルへの負担が大きくなります。

交換時期は距離や日数だけでなく、使い方も含めて検討しましょう。

DPF装着車は指定オイルを使用する

DPF装着車は指定オイルを使用する

DPF付きディーゼル車では、車両指定のオイル規格と粘度を守ることが重要です。

近年のディーゼル車には、DPFと呼ばれる排気後処理装置が付いている車があります。

DPFは排気中の粒子状物質を捕集する装置で、対応するエンジンオイル選びが必要です。

JASOのディーゼルエンジン油規格では、DPFや触媒などの後処理装置を装着したエンジン向けに、DH-2、DH-2F、DL-1などのカテゴリが設けられています。

エンジンオイルの成分によっては、燃焼後に残る灰分がDPFへ影響するため、指定のオイルを使用しましょう。

「ディーゼル用」と書かれていても、すべてのDPF装着車に合うとは限りません。

取扱説明書やメンテナンスノートに記載された規格を確認してください。

中古車で資料が手元にない場合は、車検証情報や型式をもとに専門店へ相談するとよいでしょう。

オイル交換を怠ると起きやすい不調

オイル交換を怠ると起きやすい不調

劣化したオイルを使い続けると、摩耗、異音、燃費悪化、スラッジ蓄積、エンジン損傷の原因になります。

エンジンオイルは、使うほど汚れ、熱、酸化の影響を受けます。

量が減ったまま走行した場合も、潤滑や冷却が十分に働きません。

交換時期を過ぎたからすぐ壊れるとは限りませんが、先延ばしが続くほどリスクは高まります。

音や振動が大きくなる

潤滑性能が落ちると、金属部品の動きが重くなり、エンジン音や振動が大きく感じられることがあります。

始動直後の異音、アイドリング時の振動、加速時のざらつきは点検推奨です。

普段と違う音が出た場合はオイルだけが原因とは限りませんが、まずはエンジンオイルの量やにじみも含めて確認しましょう。

燃費や加速感が悪くなる

オイルが劣化すると、エンジン内部の抵抗が増えやすくなります。

結果として、燃費の悪化や加速感の低下につながることも。

ディーゼル車は低回転から力が出るため、変化に気づきにくい場合もあります。

走行距離、交換履歴、最近の使い方を合わせて見てください。

スラッジや汚れがたまりやすくなる

オイルを交換せずに使い続けると、汚れを抱え込みきれなくなります。

スラッジはオイル通路や可動部に悪影響を与え、潤滑不足や部品の動きの悪さの原因の一つです。

ディーゼル車ではススの影響があるため、清浄分散作用を保つことが重要。

色だけでなく、交換時期や使用環境も点検材料に入れましょう。

最悪の場合はエンジン損傷につながる

オイル不足や著しい劣化を放置すると、焼き付きや部品損傷につながるおそれがあります。

エンジン本体の修理は高額になるケースもあるため、定期的な点検は必須です。

オイル警告灯が点灯した場合は緊急サイン。

走行を続ける前に安全な場所で停車した後、早急な対策が必要です。

エンジンオイルの点検方法

エンジンオイルの点検方法

オイル点検では、量、汚れ、にじみ、交換履歴を確認します。

エンジンオイルの点検方法を解説します。

以下の表を参考にした日常的な点検がおすすめです。

確認項目見る内容
オイル量レベルゲージで上限と下限の範囲にあるか
汚れ極端な汚れ、粘り、異物感がないか
交換履歴いつ、何kmで交換したか
にじみ・漏れエンジン下部、駐車場のシミ、焦げた臭い

オイル量

オイル量

オイル量は、レベルゲージで確認します。

多くの場合エンジンの横にある黄色や白、金属の取っ手のゲージがレベルゲージです。

確認方法は車種によって注意点があるため、基本は取扱説明書に従ってください。

下限を大幅に下回っている場合や、急に減る場合は要注意です。

単純な補充で済ませず、漏れや消費の原因についても考える必要があります。

AT車はエンジンオイルのレベルゲージの近くにATF(オートマチックトランスミッションフルード)のレベルゲージがある場合があります。

取っ手が赤か黒、オイル自体の色が赤っぽいなどの特徴がありますので、注意してください。

汚れと交換履歴

汚れと交換履歴

ディーゼル車のエンジンオイルは、交換後でも早い段階で黒く見えます。

黒いだけで即交換とは限らないため、走行距離、期間、量、使い方を合わせての判断が必要です。

交換した日付、走行距離、使ったオイルの規格をリマインドしておくとよいでしょう。

オイルにじみ・漏れ

オイルにじみ・漏れ

エンジン下部が湿っている、駐車場に黒っぽいシミがある、走行後に焦げた臭いがする場合は、オイルにじみや漏れの確認が必要です。

にじみと漏れの程度は、見た目だけでは断定できません。

安全にリフトアップして、どこに原因があるのかを確認する必要があります。

よくある質問(Q&A)

よくある質問(Q&A)
ディーゼル車のオイルは黒くなったらすぐ交換ですか?

黒くなっただけで、すぐ交換が必要とは限りません。ディーゼル車ではススを取り込むため、交換後でも比較的早く黒く見えることがあります。

ただし、交換時期を過ぎている、量が少ない、異音や振動がある、焦げた臭いがする場合は点検してください。色だけでなく、走行距離、期間、使い方を合わせて見ることが大切です。

DPF付き車に普通のディーゼルオイルを入れてもよいですか?

DPF付き車では、車両指定に合うオイルを使う必要があります。ディーゼル用と書かれていても、DPF装着車に合うとは限りません。

JASO DH-2、DH-2F、DL-1、DL-0などの規格は、車両の種類や指定によって使い分けます。取扱説明書の指定を確認し、不明な場合は専門店へ相談しましょう。

あまり乗らない車でもオイル交換は必要ですか?

走行距離が少なくても、オイルは時間の経過や結露、短距離走行の影響を受けます。特に冬場に短い移動が多い車は、距離だけでなく期間も見てください。

交換時期は車種や使い方で変わります。取扱説明書の指定を基準にしつつ、使用環境が厳しい場合は早めの点検を検討しましょう。

まとめ

まとめ

エンジンオイルは、潤滑、密封、冷却、清浄分散、防錆の働きでエンジン内部を守っています。

ディーゼル車では、ススの分散、酸性物質への対策、高負荷走行時の熱管理、DPF対応オイルの選定が特に重要です。

交換距離や日数だけで済ませず、車両の使い方や指定規格まで確認しましょう。

ガレージレッドラインでは、油脂類の点検や下回りの状態確認は随時受け付けています。

専門知識を持ったスタッフの丁寧な対応は多数のお客様からご好評をいただいております。

ぜひお気軽にお問い合わせください。

板金・塗装・整備・カスタムのご相談だけでもOK!

Garage Red Line(ガレージレッドライン)では費用感のご相談だけでも承っております。
豊富な知識と経験をもとに専門スタッフがお客様に最適なプランをご提案可能です。
どんなことでも構いませんので、まずはお気軽にお問い合わせください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次